XXIIIダイレクトIO(DIO)関数

導入

PHPは、POSIX標準(第6章)に記述されたダイレクトIO関数をサポートしま す。これらは、C言語のストリームI/O関数 (fopen(), fread(),..)よりも 低レベルのI/O関数の実装です。 DIO関数の使用は、あるデバイスを直接制御することが必要な場合のみ考 えるべきです。その他の場合は、標準の ファイルシステム 関数の方が 適当です。

注意この拡張モジュールはWindows環境では利用できません。

要件

これらの関数は、標準モジュールの一部と して利用可能であり、常に使用できます。

インストール手順

以下の関数を動作させるには、 --enable-dioを指定してPHPの configureを実行する必要があります。

実行用の設定

この拡張モジュールは設定ディレクティブを全く 定義しません。

リソース型

この拡張モジュールでは、1種類のリソース型、 dio_open()により返されるファイル記述子、 が定義されています。

定義済みの定数

この拡張モジュールは定数を全く定義しませ ん。

目次
dio_close -- fdで指定したファイル記述子を閉じる
dio_fcntl -- fdについてCライブラリのfcntlを実行する
dio_open --  許可属性flagsと作成許可属性modeを指定して新規にfilenameをオープン する
dio_read --  fdからnバイト読みこんで返す。nが指定されない場合は、1kブロックを 読みこむ
dio_seek -- fd上でwhenceからposに移動する
dio_stat --  ファイル記述子fdに関するstat情報を取得する
dio_tcsetattr --  シリアルポートの端末属性とボーレートを設定する
dio_truncate --  ファイル記述子fdをオフセットバイトへ丸める
dio_write --  オプションで丸め長さを指定してデータを書き込む