XXXファイルシステム関数

導入

要件

これらの関数は、標準モジュールの一部と して利用可能であり、常に使用できます。

インストール手順

これらの関数はPHPコアに含まれるため、使用す る際にインストールは不要です。

実行用の設定

これらの関数の動作は、php.iniの設定により変化します。

表 1ファイルシステムおよびストリーム設定オプション

名前デフォルト変更の可否
allow_url_fopen"1"PHP_INI_ALL
user_agentNULLPHP_INI_ALL
default_socket_timeout"60"PHP_INI_ALL
fromNULL??
auto_detect_line_endings"Off"PHP_INI_ALL

以下に設定ディレクティブの簡単な説明を示します。

allow_url_fopen boolean

このオプションにより、URL対応のfopenラッパーが使用可能となり、 ファイルのようにURLオブジェクトをアクセスできるようになります。 デフォルトのラッパーが、ftpまたはhttpプロトコルを用いて リモートファイルに アクセスするために提供されています。zlibのようないくつかの拡張モジュールが ラッパーを追加することがあります。

注意 このオプションは、バージョン4.0.3のリリース直後に追加されました。 4.0.3を含む以前のバージョンでは、この機能は、設定スイッチ --disable-url-fopen-wrapperを使用することに より、コンパイル時にのみ無効にすることができます。

警告

PHP 4.3より前のWindows版では、以下の関数は、リモートファイルの アクセスをサポートしません。: include(), include_once(), require(), require_once(), 参照XLI, イメージ関数(image) 拡張モジュールの imagecreatefromXXX

user_agent string

送信する PHP 用のユーザエージェントを定義しま す。

default_socket_timeout integer

ソケットベースのストリームのデフォルトの有効時間(単位は秒)を定義します。

注意 この設定は、PHP 4.3で追加されました。

from="joe@example.com" string

匿名ftp用パスワード(自分のemailアドレス)を定義します。

auto_detect_line_endings boolean

onにした場合、PHPは fgets() および file() により読み込まれたデータを評価し、UNIX、MS-DOS、Machintoshの行末 表記を使用しているかどうかを調べます。

これにより、PHPがMacintoshシステムと相互運用できるようになりますが、 デフォルトはOffとなっています。これは、最初の行の行末表記を検出 する際にごく僅かな性能劣化があるためと、UNIXシステムのもとで復改 文字を項目セパレータとして使用している人が従来のバージョンと互換 性がない動作であると感じる可能性があるためです。

注意 この設定オプションは、PHP 4.3で追加されました。

リソース型

定義済みの定数

この拡張モジュールは定数を全く定義しませ ん。

以下も参照下さい:

関連する関数については、ディレクトリ およびプログラム実行の節を 参照して下さい。

リモートファイルとして使用することができる種々のURLラッパーの一覧 と説明については、付録Iも参照して下さい。

目次
basename --  パス中のファイル名の部分を返す
chgrp -- ファイルのグループを変更する
chmod -- ファイルのモードを変更する
chown -- ファイルの所有者を変更する
clearstatcache -- ファイルstatのキャッシュをクリアする
copy -- ファイルをコピーする
delete -- ダミーの関数エントリ
dirname -- パス中のディレクトリ名の部分を返す
disk_free_space -- ディレクトリの利用可能なスペースを返す
disk_total_space -- ディレクトリの全体サイズを返す
diskfreespace -- disk_free_space()へのエイリアス
fclose -- オープンされたファイルポインタをクローズする
feof --  ファイルポインタがファイル終端に達しているかどうか調べる
fflush -- 出力をファイルにフラッシュする
fgetc -- ファイルポインタから1文字取り出す
fgetcsv --  ファイルポインタから行を取得し、CSVフィールドを処理する
fgets -- ファイルポインタから1行取得する
fgetss -- ファイルポインタから1行取り出し、HTMLタグを取り除く
file_exists -- ファイルの存在をチェックする
file_get_contents -- Reads entire file into a string
file -- ファイル全体を読み込んで配列に格納する
fileatime -- ファイルの最終アクセス時刻を取得する
filectime -- ファイルのinode変更時刻を取得する
filegroup -- ファイルのグループを取得する
fileinode -- ファイルのinodeを取得する
filemtime -- ファイルの更新時刻を取得する
fileowner -- ファイルの所有者を取得する
fileperms -- ファイルの許可属性を取得する
filesize -- ファイルのサイズを取得する
filetype -- ファイルタイプを取得する
flock -- 汎用のファイルロックを行う
fnmatch -- Match filename against a pattern
fopen -- ファイルまたはURLをオープンする
fpassthru --  ファイルポインタ上に残っているすべてのデータを出力する
fputs -- ファイルポインタに書き込む
fread -- バイナリ・モードでファイルを読み込む
fscanf -- フォーマットに基づきファイルからの入力を処理する
fseek -- ファイルポインタを移動する
fstat --  オープンしたファイルポインタからファイルに関する情報を得ます
ftell -- ファイルポインタから読み書きの位置を取得する
ftruncate --  ファイルを指定した長さに丸める
fwrite -- バイナリ・モードによるファイル書き込み
glob -- Find pathnames matching a pattern
is_dir -- ファイルがディレクトリかどうかを調べる
is_executable -- ファイルが実行可能かどうかを調べる
is_file -- 通常ファイルかどうかを調べる
is_link --  ファイルがシンボリックリンクかどうかを調べる
is_readable -- ファイルが読み込み可能かどうかを知る
is_uploaded_file --  HTTP POSTによりアップロードされたファイルかどうかを調べる
is_writable -- ファイルが書き込み可能かどうかを調べる
is_writeable -- ファイルが書き込み可能かどうか確認する
link -- ハードリンクを作成する
linkinfo -- リンクk関する情報を取得する
lstat --  ファイルまたはシンボリックリンクに関する情報を与えます
mkdir -- ディレクトリを作る
move_uploaded_file -- 新しい位置にアップロードされたファイëを移動する
parse_ini_file -- 設定ファイルをパースする
pathinfo -- ファイルパスに関する情報を返す
pclose -- プロセスのファイルポインタをクローズする
popen -- プロセスへのファイルポインタをオープンする
readfile -- ファイルを出力する
readlink -- シンボリックリンク先を返す
realpath -- 絶対パス名を返す
rename -- ファイルをリネームする
rewind -- ファイルポインタの位置を先頭に戻す
rmdir -- ディレクトリを削除する
set_file_buffer --  指定したファイルポインタのファイルバッファを設定する
stat -- ファイルに関する情報を取得する
symlink -- シンボリックリンクを作成する
tempnam -- ユニークなファイル名を生成する
tmpfile -- テンポラリファイルを作成する
touch -- ファイルの最終更新日をセットする
umask -- 現在のumaskを変更する
unlink -- ファイルを削除する